ナツイチ

集英社文庫のキャンペーン「ナツイチ」の2013年はAKB48の各メンバーが本を割り当てられ読書感想文を書くという企画。
兒玉遥は中島京子「平成大家族」が課題図書となった。
以下はその読書感想文(集英社による手が一切入っていないため誤字脱字等もそのまま)。

「平成大家族を読んで」

 私は普段、空想を楽しむために、ファンタジー系の本を読むことが多い。だが今回は初めてのジャンルの本を読んだ。
 題名は「平成大家族」。私はこの題名から、家族が沢山いて兄弟が多く楽しく賑やかに暮らしている生活を思い浮かべていたが、実際に読んでみて、不思をつかれてしまった。ファンタジーの欠片もない現実的な世界だった。題名から内容とのギャップに面白さを感じ、どんどん引きこまれていった。
 初めは、三十を迎えたひきこもりの息子と九十歳過ぎの姑で静かに暮らしていた緋田夫婦。ある日、突然破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて四世代八人の大所帯になる。大家族とは、こういう意味だった。
 私が一番一印象に残っているシーンは、長女や、次女の大事件が起きている中、恋愛なんて無縁だと思っていた長男の克郎が初恋をするシーンだ。相手は姑の介護に週に二回家に来るヘルパー。思わず克郎を応援している自分がいた。少しずつ発展していく恋が、なんだかピュアに感じ、こんな初恋もあるのだなと関心させられた。
 この本は、「平成」という今の時代を背景に、おこりうる問題を現実的に、そして冷笑的に書いているため、自分や自分の家族と照らし合わせて読むことができ、とても面白いなと思った。この本のおかげで家族小説が大好きになった。この夏はいろんな本に挑戦したい。
 

  • 最終更新:2013-08-17 13:23:07

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